Yahooのルーツはシリコンバレーにあるが、同社は新たに設立したMedia Groupを強化するため、ひそかにハリウッドで人材採用を進めている。
YahooはこれまでMedia Groupの設立に関する発表を控えてきた。しかし、同社はここ2週間、エンターテインメント分野だけでなく、ニュース/情報分野の求人も掲載している。このなかには、ニュース編集者やニュース関連のプロダクトマネジャー、Yahoo! Financeのコンテンツプロデューサー、ニュース/情報担当のシニアセールスプロデューサーなどが含まれる。
シニアセールスプロデューサーの求人情報には、「ニュースや若者向けのコンテンツを通じて自社の製品やサービスを顧客にアピールしたいと考えているFortune 500企業向けに、高品質かつ革新的な広告プログラムをタイムリーに作成し成功を収めた実績を持つ人物が望ましい」と書かれている。
またニュース編集者の欄には、「全体的な編集の方向性やYahoo Newsの発展に貢献することにより、オンラインジャーナリズムの方向性の決定に寄与する機会が得られる」とある。
Yahooによるこれらの人材募集は、同社がブランディング広告の販売用メディアに賭けていることを示している。これに対し、ライバルのGoogleは「ペイ・パー・クリック」型広告を促進するための技術の利用拡大に注力している。
さらに、Yahooがメディアグループの拠点を本社のあるサニーベイルではなくサンタモニカに置くことになっている点も、同社のコンテンツ重視を裏付けるものといえる。
Yahooは2004年11月にABCの元幹部のLloyd Braunを同社のメディア/エンターテインメント部門の責任者に据えた。また同月、新聞業界のベテランジャーナリストで、The Wall Street Journal Onlineの設立エディター兼発行者のNeil Buddeを迎え入れている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」