Googleは最新の技術実験でApple Computerに敬意を表したが、同社が用意したこのMac OS X似のインターフェースを持つページは、登場からたった1日で閉鎖されてしまった。
この「Google X」を開発したGoogleのソフトウェアエンジニア、Chikai Ohazamaは米国時間15日、同社のブログを使って自分の作品を大々的に売り込んだ。GoogleのテストサイトにあったGoogle Xは、各種のサービスにリンクする代替手段となっており、Apple製OSのある機能に刺激を受けた形でグラフィックアイコンが並び、これをクリックする仕組みになっていた。
ところが、米国時間16日午後の時点では、このウェブページにアクセスすることができなくなっている。
Google Xは、AppleのMac OS Xに搭載されたDock機能に非常に近い仕組みになっていた。Googleの各種サービスのアイコンが1列に並び、ユーザーが特定のアイコンにマウスを近づけるとそれが拡大されるというものだった。Mac OS XのDock機能は画面下部に表示され、頻繁に利用するプログラムや書類、ウェブサイトなどに素早くアクセスできるようになっている。Googleも、Google Xページ上のメッセージで明確にこの類似点を売り込んでいた。
GoogleとAppleの関係者にそれぞれコメントを求めたが、回答は得られなかった。
GoogleとAppleのビジネスは大きく異なるが、両社とも、技術分野では概して話題に上がらないクールなイメージを競い合っている。それでも、ブランド調査会社はこれを数値などで立証しようと試みている。Interbrandによると、両社ともに米国の消費者ブランド認知度のトップ争いを演じており、Googleは2003年にトップに輝いたが、2004年にはAppleにその座を譲ったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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