マーズフラッグは、独自開発した検索エンジンを使った検索サービス「MARSFLAG」(マーズフラッグ)ベータ版を3月9日から開始した。同社は、自動車関連情報サービスなどを手がけるプロトコーポレーションの子会社だ。
MARSFLAGの最大の特徴は、検索した結果の表示がテキストではなく、サイトの画面ショットがサムネイル形式に並べられて表示されることだ(下画像)。画像は、利用者のPCの画面サイズに合わせて自動表示されるほか、大、中、小の3種類から選択することもできる。
代表取締役社長の武井信也氏は「検索結果を画像で見ることで期待はずれなサイトでがっかりすることがなく、子供からお年寄りまで楽しんで検索できる」と特色を述べ、「ヤフー、Googleに次ぐ第3の検索エンジンを目指す」と意気込みを語った。
おおまかな検索はヤフーで、詳しい検索はGoogleでという具合に使い分けていると言う眞鍋かをりさんがゲスト。MARSFLAGのデモを見入っていた。
2004年7月に第三者割り当て増資を引き受けてマーズフラッグ(当時の社名はビーボイド)を子会社化したプロトコーポレーション 代表取締役社長 兼 マーズフラッグ取締役 入川達三氏(写真左)と、マーズフラッグ 代表取締役社長 武井信也氏(写真右)
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独自開発した検索エンジンの詳細は明かされなかったが、「画像収集クローラー」(情報収集プログラム)と「人工知能型検索アルゴリズム」(表示順位プログラム)、「有害サイト認証システム」の3つの技術で構築されている。基本的には同社が2001年から提供しているオンラインブックマークサービスの「MARK AGENT」を利用している3万5000人のユーザー動向によって人気度を測り、検索結果の順位付けに活かしているという。また、アダルトや暴力など有害と判断したサイトを検索結果から排除することも可能だ。ロボットが巡回している検索対象のサイト数は非公開だが、サイトの巡回は最短で1日に1回行っている。
通常のウェブ検索の他に、キーワードに関連したニュース検索もできる。ニュース検索については、「巡回先のメディアやニュースサイトに許諾を取っているわけではないが、今後各社と相談していくつもりだ」(武井氏)と言う。
収益について武井氏は「2005年6月をめどにキーワード連動型広告やアフィリエイト、アクセス向上につながるマーケティング情報の提供サービスなどを展開して収益化を図り、海外市場への展開や株式の売り出し・上場も目指す」としている。
キーワード広告については現在数社と交渉中で、詳細はまだ詰めていないが、「とにかく広告もテキストではなく画像を出したい」(武井氏)と言う。アフィリエイトは、アマゾンを始めとするECサイトと提携して、検索キーワードに合わせた商品画像などのアフィリエイトリンクを表示させて、アフィリエイト収入を得る考えだ。
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