Tony Blair英首相が、自分がハイテク音痴であることを認める発言をした。これを受けて英国内では、IT関連の問題に首相は対処できるのかと、非難の声が上がっている。
Blair首相は現地時間7日、議会の連絡委員会に出席し、自由民主党員のIT担当スポークスマンRichard Allanから、首相が「個人的に」ハイテク音痴だというのは本当かという質問を受けた。それに対し、首相は「残念ながら、答えはイエスだと言わざるを得ない」と回答した。
Allanは、自身が執筆するブログの「Political Times」のなかで、英国内のITプロジェクトが不振に陥っていることから、政府がIT政策を効果的に実現できるのか、国民を代表して確かめたかったと述べている。
「大規模ITシステムの購買能力を向上させない限り、2004年に設定したパブリックセクター業務の効率化計画を達成できないことを認識してるのか」と同委員会でAllenaは首相に質問した。
この質問に対しBlair首相は、政府の大規模ITプロジェクトのなかには失敗したものもあることに言及する一方で、実績はプライベートセクターのものと変わらないと述べた。「成功したITプロジェクトもあれば、失敗したものもある。興味深いことに、パブリックセクターとプライベートセクターのITプロジェクトを比較すると、成績はそう変わらない」(Blair)
これに引き続きAllanは首相に対し、政府のオンライン情報ポータル(direct.gov.uk)にアクセスしたことはあるか、さらにはポータルのURLを知っているかと詰め寄った。これに対する首相の答えはノーだった。「それはずるい質問だ。答えはノーだ」(Blair)
首相は政府のポータルを見たことがないにも関わらず、国民にオンラインサービスを提供することの重要性を認識していると述べた。「政府にとって新しい技術を利用することは、非常に重要だ。オンラインサービスが提供されると、人々は従来より多くのことを実現できる。今は申告納税をオンラインで行う人も多い」
Allanはこの発言に対し、残念ながら首相をオンラインサービスを活用する人々と同じグループにくくることはできないと指摘した。これに対し首相は、「オンラインサービスの恩恵を受けるのは確かに私ではない。それは事実だが、私にはやるべきことが他にたくさんある」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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