セガは2月9日、オンラインゲームとコミュニティサービスを提供する総合サイト、SEGA linkを開設すると発表した。本格サービスの開始を前に、技術検証を目的とするクローズドベータテストを2月17日より開始する。3月中旬にはオープンベータとして簡単なゲームをはじめとする無料コンテンツを提供開始し、その後1〜2カ月以内に本格的オンラインゲームなどの有料サービスを開始するという。
セガ 代表取締役社長 兼 COOの小口久雄氏は、「日本では、情報サイトといえばヤフー、ECサイトといえば楽天となっているが、ゲームといえばSEGA linkとなるようなサイトにする」と意気込みを語った。
右から、セガ 社長の小口久雄氏、鈴木杏さん、セガ 総合プロデューサーの染谷光廣氏 |
SEGA linkの主なコンテンツは、オンラインゲーム、映像、音楽、占いなどのエンターテインメントコンテンツと、ホームページ、アバター、掲示板、チャットなどのコミュニティコンテンツ。セガの中核事業であるゲームコンテンツについては、ポーカーやブラックジャック、麻雀など一般的なゲームを集めた「シンプルゲーム」から、過去の懐かしいゲームをネットワーク配信する「セガクラシック」、PCのパッケージソフトとして販売したタイトルがダウンロードできる「リンクコレクション」を用意する。
コミュニティコンテンツでは、「マイホームページ」という中核コンテンツの中に、ブログサービス、ソーシャルネットワーキングサービス、ミニホームページサービスなど、あらゆる情報発信手段を集約させるという。
小口氏は、「ゲームはますます高度化が進み、コアなユーザーしか手が出せないようなものまで登場しているのが現状だ。ここでもう一度原点に返り、事業領域を見直した上でSEGA linkを提供する。SEGA linkは、人と人との“つながりの楽しさ”を重要なポイントとするもので、オンライン上で友達と遊んだり人と出会ったり情報発信をするといったコミュニケーションができる場だ」と述べる。
SEGA linkのビジネスモデルとしては、「広告に頼らず、有料コンテンツからの収益をねらう」と、セガ ネットワーク戦略事業部 事業部長の森下英昭氏。コアなゲームユーザーを狙ったゲームや相性占いなどのコンテンツを有料で提供し、収益を上げるという。社長の小口氏は、「ハンゲームなどのオンラインゲームサイトでも、オンライン上でのアイテム販売で大きな収益を上げている。SEGA linkでは、まず1年で100万人の会員を集め、それぞれの会員が月に100円程度の有料コンテンツを利用するところからはじめてもらい、それを拡大するモデルに持っていきたい」としている。
発表会場には、SEGA linkのイメージキャラクターとして、女優の鈴木杏さんも登場した。今後、鈴木さんを起用したテレビCMをはじめ、広告・宣伝活動も積極的に行う予定だという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」