Mozilla Foundationが「Sunbird」の第1版をリリースした。Sunbirdはスタンドアロンのカレンダーアプリケーションで、Windows、Linux、Mac OS Xに対応する。
Sunbird 0.2には、予定を書き込んだり、特定の日/週/月の予定を表示したりするなどのさまざまな機能が搭載されている。カレンダーをWebDAV(World Wide Web Distributed Authoring and Versioning)サーバを使って公開すれば、情報を人と共有することも可能だ。WebDAVは、Webの基本であるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)の拡張セットで、これを利用すると、ユーザーはリモートからWebサーバ上のファイルを編集したり、管理したりできるようになる。
Sunbirdアプリケーションは、Mozillaのウェブサイトからダウンロードすることができる。
Sunbirdはスタンドアロンのカレンダーアプリケーションだが、Mozilla Foundationはこれを電子メールアプリケーションの「Thunderbird」に統合させる計画を進めている。この計画は「Lightning」という開発コード名で呼ばれているが、Mozillaのウェブサイトによれば、「Lightning」は2005年中頃には一般公開される予定だという。統合アプリケーションがリリースされれば、Microsoftの「Outlook」に取って代わる存在になる可能性もある。
だが、ニュースサイト「MozillaZine」には、現時点でSunbirdがOutlookの代替になるとは考えられないという投稿も見られる。
ある投稿者は、Mozillaの「Firefox」ブラウザにはMicrosoftのInternet Explorer(IE)より勝る点があると述べる一方で、SunbirdとThunderbirdについては、Outlookに取って代わるには機能不足だと指摘している。
この投稿には、Firefoxは「IEを打ち負かしつつあるが、使い勝手の面で問題の多いThunderbirdやSunbirdに乗り換えようと本気で考えているOutlookの企業ユーザーはいない」と書かれている。さらに、「単に電子メール機能だけを望んでいるのなら、Thunderbirdで十分だ。実際、わたしもこれを使用している。だが、カレンダー機能やリマインダー機能をよく使う人には、Outlookからの乗り換えはお勧めできない」と、この投稿には記されている。
Mozillaに参加するDavid McGuinnessは、Sunbirdは現段階では企業ユーザーを対象としていないと述べている。
「Sunbirdはまだ発展途上であり、実験的なソフトウェアである。だが、ThunderbirdやFirefoxをすでに利用しているユーザーにとっては、将来有望なアプリケーションだと言える」(McGuinness)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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