マクロミルは、就職活動中の学生へ先輩からのメッセージを伝えることを目的として、社会人経験3年以下で20才から25才の若手会社員に対し、現在の仕事に関する意識調査を行った。社会人経験1年目、2年目、3年目の男女それぞれをほぼ均等に割り付けたサンプル、有効回答数1246からの回答をまとめた結果、現在の仕事に満足していない若手社員の傾向が明らかになった。
現在の仕事に満足していないという傾向は「もう一度学生に戻って就職活動をやり直したい」とした回答が「そう思う」「ややそう思う」を合計すると全体の半数以上にのぼる56.1%にもなったこと、「今後転職すると思う」とした回答も同じく68.9%にのぼったことから見てとれる。これらの設問では男女に大きな違いはなかったが、社会人経験が長いほど、やり直しや転職を望んでいる。
また、現在の仕事への満足度も低い。志望動機と比較すると「やりたい仕事があった」が70.7%、「やりがいがありそうだった」が74.2%と仕事内容に期待をして志望しているという答えが多いにもかかわらず、実際に現在の仕事に関して「やりたい仕事ができている」が51.6%、「やりがいがある仕事ができている」が60.0%と期待はずれ感が高い。一方「一緒に働きたい先輩がいた」という回答は志望時に11.6%しかないのに比べ、「現在一緒に働きたい先輩がいる」という満足度の理由は41.3%もあり、実際に仕事を始めてみてから尊敬できる先輩にめぐり会っているケースが多いこともうかがわれる。
転職希望先の企業としては、上位5位が順にソニー・トヨタ・公務員・楽天・ライブドアとなっており、楽天とライブドアというネット企業がランクインしたことが目立つ。以下の順位までを見ると、IT業界と家電業界に人気が集まっていることが見える。
志望動機は「やりがいがある」というような仕事内容に期待するものよりも「大手なので」「給料がよさそう」「待遇がよい」といったものが多く、安定志向が強く出ている。また、楽天に関しては「球団を保有しているので」、ライブドアに関して「社長のカリスマ」「モテそうなので」といったものがあがり、この2社に関しては「有名だから」という理由もあった。話題性も大きく関連しているようだ。
IT企業で働きたいかどうか、という質問に関しては、全体で52.3%が働きたいと答えているが、「そう思う」という積極的な答えにおいて社会人3年目の男性が18.2%なのに対し、女性が5.6%にとどまるなど、男性の方がIT志向が高いことが明らかになった。
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