Streamloadという会社が、10Gバイトまで利用できるオンラインストレージサービスを無料で提供し始めた。このサービスは、YahooやAmerica Onlineのような業界大手にとって脅威となる可能性がある。
Streamloadはこれまで、オンラインストレージサービスを有料で提供してきた。このサービスのおかげで、同社はドットコムバブルの崩壊をくぐり抜けることができた。しかし最近は、デジタル写真の保存や配布が行えるサービスや、GoogleのGmailのように大きなストレージ容量を誇るサービスが大企業から提供されるようになったため、この分野における競争が激化している。
同社幹部によると、これまで大容量のファイル保存サービスといえばヘビーユーザーが利用するものだったが、近頃では、より多くの人がデジタル写真やMP3ファイルを格納するのにオンラインサービスを利用するようになっているという。
「このようなサービスは、新し物好きの人だけでなく、普通の人からも利用されるようになっている。MP3プレイヤーを持つことは、もはや目新しいことではなくなった。出先でiPodに楽曲をダウンロードできるように、MP3ファイルをオンラインストレージに保存している人も少なくない」と、StreamloadのCEO、Steve Iversonは述べた。
ハードディスクをはじめとするデータ記録媒体の価格が低下していることを受け、オンラインストレージサービスがますます提供し易いものになっていることが、Iversonのこの発言からも分かる。
Yahooが提供するYahoo Photosというサービスを利用すると、ユーザーは写真を友人に公開したり、配布したりすることができるが、Streamloadのサービスでも、オンラインに格納されたファイルをほかのユーザーと共有することができる。こうしたサービスは以前、音楽や映画、ソフトウェアなどを不正に配布するのに利用されたこともある。Iversonはこの点について、自社ではこうした不正使用を防止する対策を講じていると説明した。
Streamloadのこのサービスでは、無料ユーザーは、1カ月あたり100Mバイトまでしかファイルをダウンロードできず、1度にアップロードできるファイルの容量も100Mバイトまでに制限されている。毎月約10ドルの利用料金を支払うユーザーには、こうした制限が適用されない。
AOLは先週、容量100Mバイトのオンラインストレージをユーザーに無料提供する予定であることを認めている。ライバルのXdriveは、初めの15日間だけ5Gバイトのストレージ容量を無料で試用できるサービスを提供しているが、試用期間終了後もこのサービスを利用するには、1カ月あたり10ドルを支払う必要がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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