今月で設立から10周年となるW3C(World Wide Web Consortium)は米国時間15日、「Architecture of the World Wide Web, Volume One」と題する文書を公開した。これは同団体がウェブ用ソフトウェア開発者向けの実践的なガイドとして推奨するもので、ウェブに関する設計上の概念を過去に遡って紹介している。
「ウェブ以外の分野で豊富な経験を積んだ開発者が、これを読んで、ウェブアプリケーションの設計について現状をつかんでくれればと考えている」と、W3Cテクニカルスタッフで、アーキテクチャドキュメントを作成するTechnical Architecture Group(TAG)メンバーでもあるDan Connollyは述べた。「例えば、金融取引の専門家が自分の専門知識をウェブと結びつけたいという場合、この文書をみれば必要な事柄がすべてをわかるだろう」
この文書は、ふつうの設計者が膨大な数に上るW3Cの勧告から必要な情報を見つけるのに役立つはずだ。
「これは非常にタイムリーで、うまく書かれた文書だ。数限りないさまざまなスペックを記す代わりに、何が自分にとって最も重要かをわからせてくれるスナップショットのようになっている」と、Burton GroupアナリストのPeter O'Kellyは述べている。
この文書で扱っている内容には、ウェブ上でページ同士がどのようにリンクされているか、大量のアクセスにどのように対応するか、設計上の落し穴は何か、などが含まれている。
Connollyによると、この文書は技術に詳しい者でなくても理解できるという。
「かなりわかりやすく書かれているはずだ。一部は読み物形式になっており、またさまざまな分野の人に検討してもらった」(Connolly)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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