一度はMozillaベースのブラウザ採用で早まったと非難されたNetscapeだが、同社は次にリリースするバージョンでオリジナルを超えようとしている。
NetscapeがMozillaのコードをベースとした新しいブラウザをリリースする計画だと報じられていたことに関し、米国時間17日に同社はこの計画を正式に認めた。現在America Online(AOL)の1部門となっている同社は今週、最新の限定プロトタイプ評価版の案内を発行し、ユーザーに登録を呼びかけている。評価版は11月30日にリリースの予定だ。
Netscapeは評価版を知らせる案内文の中で、慢性的なセキュリティ問題と苦闘しているMicrosoftのInternet Explorerに、間接的に一撃を加えている。
Netscapeのポータルに掲載された同ブラウザチームの署名入り文章には、「われわれは11月30日に、あなたのインターネット体験を支える数多くの新機能を公開できることを楽しみにしている」と記されている。「他のブラウザがここ数年ほとんど改善されておらず、セキュリティ問題を修正するパッチが数多く出されただけだったのに対し、われわれは着実に新機能を追加してきた。これらの機能により、ユーザーは時間を節約したり、オンラインにいる時間を最大限に活用できるようになる」
1998年に当時独立企業だったNetscapeは、Mozillaを設立して自社ブラウザのオープンソース開発を監督させることにした。4年前に発表され不評を買った「Netscape 6」以来、NetscapeのリリースはMozillaをベースとしており、現行の「Netscape 7.2」まで最新のMozillaコードをかなり近い形で守っている。
だが今回、Netscapeはいくつかの仕掛けをひそかに用意しているようだ。
「これは全く新しいブラウザに向けた重要な一歩だ」とAOL広報担当のAndrew Weinsteinは述べ、「Mozillaを上回るフレームを用意する。エンジンにもちょっとした仕掛けがあるかもしれない」と付け加えている。
Weinsteinによると、最新ブラウザの一般向けベータ版や最終的なリリースの日程は、まだ決まっていないという。また、新バージョンの数字が何になるのかに関してもコメントを控えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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