アップルコンピュータは11月1日、都内で記者会見を開催し、iPod PhotoとU2 Special Editionを披露した。iPod Photoはすでに全世界に出荷されており、日本でも今週中に直営店等で発売される予定。U2 Special Editionは11月中旬発売となる。
iPod Photoはカラー液晶を搭載したモデルで、HDDが最大60Gバイトとなった。iTunes 4.7と連携させることで、本体のディスプレイや接続先のTVに写真を表示できる。U2 Special Editionはアイルランド出身のロックグループU2とのコラボレーションモデルで、ケースの色は黒、操作部分が赤くなっており、裏面にはバンドメンバーのサインが刻印されている。
U2 Special Edition(左)とiPod Photo |
iPodは先日発売されたカラフルなiPod miniと合わせ、日本でも人気を博している。アップルコンピュータ代表取締役 兼 米Apple Vice President Marketingの前刀禎明氏によると、2004年9月のiPodシリーズの販売台数は前年同月比6倍となっているという。フラッシュメモリ型とHDD型を合わせた国内携帯オーディオプレイヤー市場で「50%以上のシェアをキープしており、HDD型に限れば70〜80%はあるのではないか」(前刀氏)と話す。
「我々は携帯オーディオプレイヤー市場でナンバーワンを狙っており、いずれはMDも含めた市場でトップになりたい。現在でもすでに20%程度のシェアを持っているのではないか」(前刀氏)
「映像を携帯端末に表示するには課題が多い」
新製品では映像再生機能が盛り込まれるという市場の予測もあったが、iPod Photoは静止画のみの対応となっている。この点についてiPodの当初から開発に携わっているという米Apple iPod製品 マーケティングディレクターのStan Ng氏は「DVDの映像コンテンツを携帯メディアプレイヤーに転送するのは非合法となっているなど、映像を携帯端末に表示することには課題が多い」と説明する。
60Gバイトモデルの場合は約2万5000枚の写真が保存でき、アルバム数十冊分の写真を常に持ち歩けるとNg氏は話す。「思い出と共に生き、いつでも友人や周りの人に写真を見せることができる」(同氏)。静止画フォーマットはAppleの独自仕様のため、iTunes 4.7を利用してiPodに転送する必要があるという。
背面にU2メンバーのサインが刻印されたU2 Special Editionを紹介する米AppleのStan Ng氏。「世界にまだ12台しかない」(同氏)という
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U2 Special Editionは同バンドのテーマカラーである黒と赤を採用した。U2はiPodのTVCMにも出演しているが、Ng氏によると無料での出演だったという。「U2はこれまでTVCMへの出演を拒んでいたが、Appleがデジタル音楽市場を変えていくリーダーだと信じ、パートナーとして選んでくれた」(同氏)。TVCMに使われている「Vertigo」という楽曲は、米国のiTunes Music Storeで先行販売されるという。日本国内でのiTunes Music Storeの開始時期について、アップルでは明言を避けている。
販売価格はiPod Photoの60Gバイト版が7万140円、40Gバイト版が5万7540円。U2 Special Editionは4万740円。アップルのオンラインストアであるApple Storeのほか、アップル直営店、量販店などで販売される。
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