Google Desktop Searchの仕組み
Googleが今回発表したデスクトップアプリケーションを利用するには、まず約400KBの小さなファイルをダウンロードすればよい。これは同社のツールバーアプリケーションの約半分のサイズだ。(PCには128MB以上のメモリがインストールされている必要があるが、このアプリケーション自体が使用するのは約8MBだけだ。)同ソフトウェアはその後バックグラウンドで、ハードディスク内にあるWordやOutlookメールファイル、Excelファイル、テキストファイル、AOLチャットログ、そしてInternet Explorer(IE)で保存したウェブページなどのテキスト全文をインデックス付けする。このプロセスには通常、初回のみ5〜6時間かかる。その後はこのアプリケーションが稼動するたび、新たな文書やアクセスしたウェブページがリアルタイムでインデックス付けされる。(FirefoxなどIE以外のブラウザを使用している場合、このアプリケーションでウェブ履歴を保存することはできない。)
この時点で、Google Desktopはウェブブラウザとシームレスに統合された状態になる。ソフトウェアをインストールしたユーザーがGoogle.comにアクセスすると、「desktop」という新たなタグが表示される。検索ボックスにたとえば「sailboat」などの検索語を入力すると、Googleはウェブ検索の結果と、デスクトップ検索の結果をページの上部に表示する。デスクトップ検索の結果には、オリンピックの輪のような新しいロゴが付されている。
デスクトップ検索結果には、以前にアクセスしたボートに関するウェブページや、ボートという言葉を含むメールやAOLインスタントメッセージのログ、Word文書などが表示される。また、sailboatという単語でラベル付けされた写真やMP3ファイルも表示されるだろう。(現時点では、GoogleはマルチメディアテキストやPDF、GoogleのGmail、あるいは他のサードパーティ製メールクライアントなどにはインデックス付けを行わない。)
ユーザーは、デスクトップの検索結果を時刻もしくはファイルタイプでソートできる。また、特定のファイルをインデックス付けの対象から外したり、検索結果に表示しないよう設定することも可能だ。
ユーザーが過去にアクセスしたウェブページを仮想アーカイブから呼び出せる新パーソナライズツールや検索ツールでは、ここ最近ライバル各社がGoogleを出し抜いたように思われていた。YahooやAsk Jeeves、Amazon.comのA9.comらはいずれも、ウェブ検索のパーソナライズ技術を発表している。これらはいずれも、ユーザーとの結びつきを深めることを目的とした技術だ。
今回Googleはライバルと同様のツールをウェブユーザーに提供したわけだが、Googleのツールは競合各社のツールよりも魅力的かもしれない。Googleのデスクトップアプリケーションはユーザーがアクセスしたウェブサイトの履歴と、アクセス時のウェブページのバージョンのキャッシュを保存する。この強力な機能のおかげで、Googleのツールでは現在のウェブページと以前のバージョンとを比較することができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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