2004年第1四半期に世界で送信されたスパムメールのうち3分の1は、バイアグラをはじめとする薬品類の提供に関する内容のものだったことが、アンチスパム製品を販売するCommtouchが行った調査から明らかになった。
何億通もの迷惑メールを調査したというCommtouchによると、スパムメールの55%は米国から発信されているという。また、そのうちの73%強が中国に向けて発信されている。また、スパムメールに記載されたウェブサイトのうち99%以上が、中国や韓国、米国、ロシア、ブラジルの5カ国で運用されているという。
スパムメールの内容としては、ドラッグや薬の売り込みが全体の30%を占めた。2位と3位は、それぞれ、ローン関連(9%)と男性用精力剤(7%)だった。
米国では昨年、スパム対策を目的としたCan-Spam法が制定されたが、同法律はスパマー駆逐にはほとんど役立っていないことが、今回の調査で判明した。一日当たりのスパムメール発信数は、1月のはじめには35万件だったのに対し、6月末には50万件になっている。
しかしながら、6月時点で、スパムメールの10%がCan-Spam法を遵守する内容だったという。Can-Spam法では、迷惑メールには正しい返信アドレスや住所を記載すること、また「受信拒否」を申し出る余地をユーザーに与えること等が定められている。また、迷惑メールのタイトルは、誤解を招くものであってはならない。
また、この調査結果によると、ほとんどのスパムメールは英語で記述されており、他の言語で記述されたものは全体のわずか5.77%だったという。
なお、先週有力インターネットプロバイダ数社が共同で、脅威を増す一方のスパムメールに立ち向かうための技術的ガイドラインを発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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