Microsoftは米国時間23日、同社が提供するウェブベースの電子メールサービスHotmailの容量制限を拡大することを明らかにした。ライバルであるGoogleやYahooの同様の措置に対抗する動きだ。
今回のアップグレードにより、Hotmail無料サービスの電子メールストレージ容量は、2Mバイトから250Mバイトへと拡大する。一方、有料サービス(年間19ドル95セント)の方は10Mバイトから2Gバイトへと拡大する。変更は7月上旬から始まる予定。
MSNのコミュニケーションサービス担当バイスプレジデントBlake Irvingは声明の中で、「これで、ストレージ容量はMSN Hotmailの顧客にとって問題でなくなる」と述べている。
ストレージ容量の変更は、GoogleやYahooによる同様の発表を受けて行われた形だ。各社のストレージ容量拡大は、Googleが1Gバイトのストレージ容量を無料で提供するGmailという新しい電子メールサービスを立ち上げる予定であることを4月に発表したのをきっかけに始まった。だが、本サービスでは、顧客の電子メールに記載されたキーワードと関連性の高い広告を表示するため、物議をかもしている。
ストレージ容量拡大に向けたGoogleの取り組みは、追加容量の提供に対して課金するという業界の傾向に対抗する内容のものだった。YahooとHotmailは、無料ユーザーに有料サービスへ移行してもらうため、保存容量を削減する処置を講じてきた。
Yahooは今月初め、無料ユーザーは100Mバイトへ、有料ユーザーは2Gバイトへと容量制限を引き上げた。Yahooは、この変更によって電子メールのストレージ容量は「問題にならなくなる」と述べている。
Yahooの広報担当Mary OsakoはMicrosoftの発表を受けて、「われわれは、電子メール利用者の希望やニーズに今後も耳を傾けていく。Yahoo Mailには今後数カ月間で新たな機能強化がいくつか行われるので期待して欲しい」と語った。
Microsoftはこれとは別に、ユーザーの受信トレイに入る前に電子メールをスキャンする無償アンチウイルスソフトウェアを提供していくことを明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」