Eコマースサイトの訪問者が購買客になる確率が高くなっている。しかし今でも、多くのユーザーが商品の入った買い物カゴを取引完了前に放棄している--ある調査結果から、このような実態が明らかになった。
オンラインマーケティング会社のDoubleClickが米国時間2日に発表した調査レポートによると、2004年第1四半期にEコマースサイトで商品を購入したユーザーの割合は2003年第4四半期の3.5%から4%に増加したという。
しかしDoubleClickによると、売上高1ドルにつき5ドル相当の商品が買い物カゴに入れられたまま、購入されずに途中放棄されているという。同社シニアバイスプレジデントのCourt Cunninghamは発表資料のなかで、「途中放棄された買い物カゴには、まだまだ飛躍的に売上を伸ばすチャンスが残されている。しかし、サイト訪問者が顧客になる割合が増加する傾向にあるのは心強い」と述べている。
リピート顧客の割合は全ユーザーのうちのわずか1%だが、このセグメントがサイト訪問者の滞在総時間数や売上のほとんどを占める。彼らが1セッションあたりに費やす時間は平均7.69分、金額は約180ドルだったと同社はいう。商品を購入しないユーザーは全訪問者数の95%で、途中放棄された買い物カゴの78%がこのセグメントによるものだったという。
DoubleClickの調査は同社のウェブサイト測定ソフトウェアが収集したデータに基づいて行われ、今回は1億6000万人のウェブサイト訪問者の振る舞いを分析した。
Eコマースサイトの売上が増加傾向にあることはつい先日報告されたばかりで、2004年第1四半期の総売上高は前年同期と比べて28.1%増加したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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