Googleが、電子メールサービスの一部のユーザーに対し、当初発表したストレージ容量の1000倍の容量を割り当てたが、この容量引き上げはバグによるものだった。同社では現在、修正作業を行っている。
Googleが提供するWebベースの電子メールサービス「Gmail」の一部のユーザーが、米国時間18日、容量制限が100万Mバイト(1テラバイト)に引き上げられていることに気付いた。これは、典型的な新型のハイエンドPCが内蔵するハードディスクの4倍に相当する容量だ。
「これはバグだった。現在、修正作業中だ」とGoogleの広報担当Nate Tylerは述べ、「Gmailがユーザーに提供するストレージ容量は1Gバイトだ」と付け加えた。
デトロイト在住のRajiv Vyasは、Gmailを利用し始めて約1カ月になる。ストレージ容量が引き上げられていることに気付いたとき、思わず声を上げた。「これはすごい。ただ、これだけのストレージ容量をどう使っていいかわからない」と同氏は述べ、さらに「将来的には、すべての写真を保存できるだけでなく、自分のデスクトップPCのなかにあるファイルも全部とっておけるので役に立つだろう。1テラバイトといえば、私が仕事場や自宅で使っているPC(のハードディスク)の10倍だ」と付け加えた。
容量増加に気付いた他のユーザーは、Blogやウェブサイトにそれぞれのコメントを記した。
だが19日になって、何人かのユーザーが、自分の容量が1Gバイトに戻されたと報告した。あるGmailユーザーは、News.comに次のような電子メールを寄せている。「私も電子メールに1テラバイトの容量を割り当てられたユーザーの一人だった。友人に電子メールを送った後にもう一度見てみたら、容量は1000Mバイトに戻っていた」
Googleが4月に発表した同サービスのストレージ容量が1Gバイトだったことを受け、Webベースの電子メールサービスを提供する各社は相次いで容量拡大を発表している。この動きは、業界大手のYahooやMicrosoftのHotmailにプレッシャーを与えた。両社は現在、Googleよりはるかに少ない電子メール容量を提供しながら、年間10ドル〜50ドルの利用料金をとっている。
YahooはGmailサービスの発表を受けて、自身のサービスでも100Mバイトの容量を提供する計画を明らかにした。英国では、Lycosが有料で1Gバイトのストレージ容量を提供する予定だ。さらに、Spymacは1Gバイトの容量を無償で提供している。
Gmailの寛大なストレージ容量は人気を集めるかもしれない。だが、電子メールをスキャンして、その内容と関連性の高い広告を表示する計画を明らかにしていることから、このサービスは、プライバシーに関する議論を呼んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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