デトロイト連邦地裁は米国時間17日、人気ラップ歌手のEminemがApple Computerに対して起こした著作権侵害訴訟について、継続を認める判決を下した。
この裁判で焦点となっているのは、2003年に放映されたAppleの音楽プレーヤー「iPod」のテレビCMだ。このCMでは、iPodのトレードマークである白いヘッドホンをつけた少年がEminemのヒット曲「Lose Yourself」を大声で歌うシーンが流れる。これについて、Eminemの音楽出版会社のEight Mile Styleは、Appleが曲の使用許可を得ていないと主張している。
地裁関係者によると、Anna Diggs Taylor判事は、他の2件の訴えは退けたものの、中心的なAppleに対する著作権侵害訴訟については継続を認めたという。
訴状によると、Appleの広告代理店であるTBWA/Chiat/Dayは、曲の使用許可を得ようとして失敗したという。その広告はその後、Appleのウェブサイト上に掲載されると共に、テレビでも放映された。
また同訴状によると、Eminem(本名:Marshall Mathers)は全国向けのCMにこれまで一度も曲の使用許可を与えたことがないという。そして、使用許可を得るにはかなりの高額な資金が必要であり、恐らく1000万ドルを超えるだろうとしている。
またEminemは、MTVの親会社であるViacomとTBWA/Chiat/Dayも提訴している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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