Googleが、また新たな分野でYahooと対決する。Googleは、ニュースグループサービスGoogle Groupsに、ユーザーが電子メールベースのグループを作成できる機能を追加し、テスト公開している。
Google Groups 2と呼ばれるテストバージョンには、ユーザーが電子メールのメーリングリストを作成/検索/選択する機能が新たに追加されている。ユーザーは、興味のある電子メールベースのグループに参加したり、内容をチェックしたりすることができる。27億ドルの資金調達をねらった新規株式公開(IPO)に向けて準備を進める中で、Googleは米国時間12日、同サービスのテストバージョンを自社のウェブサイトで公開した。
「Google Groups 2は、ユーザーがあらゆる話題について世界中の人と会話できるようにするもの」であると同社はいう。
このサービスを通じてGoogleは、Yahoo Groupsを柱としてウェブコミュニティサービスを展開するYahooと真っ向から対決する。これは、インターネットビジネスでしのぎを削る両社の戦いにおいて、最新の展開となる。
過去5年半の間に、Googleはウェブ検索エンジン一辺倒の企業から、各種インターネットサービスを提供する企業へと変貌を遂げ、そのサービスの多くがYahooと競合するようになった。両社の間で重複するサービスには、比較ショッピングやウェブパブリッシング・ツールの提供のほか、最近戦いが勃発した無料のウェブメールサービスがある。
今回Googleは、自社のニュースグループサービスを改良したいと考え、同サービスの最初のバージョンであるGoogle GroupsをもとにGoogle Groups 2を開発した。Google Groupsは、ニュースグループのアーカイブをウェブから 作成したり検索したりすることを可能にするサービスで、GoogleがDeja NewsからUsenetアーカイブを買収した後の2001年から提供されている。
一方、Yahoo Groupsは、Yahooが2000年夏にeGroupsを買収した結果誕生したサービスである。Yahooはおよそ4億3200万ドルもの株式を投じてeGroupsを買収している。当時、同サービスは約1700万人の会員を抱え、80万個のメーリングリストを管理していた。その後、Yahoo Groupsは、オンライン掲示板やインスタントチャットを利用する類似のウェブベースコミュニティサービスYahoo Clubsと統合された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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