Yahooは米国時間13日、Cable News Networkのウェブサイトが、これまで契約していたGoogleに代えて、Yahooの検索エンジンを利用することになったと語った。これにより、検索広告ビジネスでしのぎを削る両社の戦いが一段と加熱することになった。
12日に実施された今回の切り替えにより、CNNユーザーが同サイト上で検索を実行すると、Yahooのアルゴリズム検索による結果と、有料で表示する広告の検索結果が表示されるようになる。Yahooの検索結果には、Overture Servicesから取得する商用リンクと、InktomiやAltaVistaのアルゴリズムや、Fast SearchやTransferから取得した技術を使って集めた検索結果が一緒に表示される。
さらにYahooは、検索技術の向上を目指して、マルチメディアソフトウェア「Flash」を開発するMacromediaと提携したことも明らかにした。この提携で、Yahooは検索結果の表示にFlashコンテンツを利用できるようになる。また、一部のMacromediaユーザーに「Yahoo Companion」ツールバーを配付できるようにもなる。
今回の提携は、Yahooが毎年開催するアナリスト招待日の中で発表された。このイベントでは、投資家や金融アナリストに対し、同社の経営陣が担当業務内容をプレゼンテーションする。今年はまず最初にYahooのCEO(最高経営責任者)Terry Semelが登場し、前年の業績を概説して、有料契約者向けのサービスの業績予測を50%上方修正した。
商用検索ビジネスは、ドットコムバブルの崩壊で窮地に追い込まれていたYahooを救い出した。両社が提携関係にあった時には、Overtureの提供する検索からの売上がYahooの四半期売上高の20%を占めていた。Yahooはその後、Overtureを16億3000万ドルで買収したが、これは主にGoogleとの競争を意識した動きである。
YahooがGoogleをアルゴリズム検索のパートナーと見なしていた時期もあったが、Yahooが2月に自社検索技術を投入したのを機に、両社は別の道を進むことになった。
これとは別に、Yahooはこの日、自社製品戦略のプレビューも行った。同社幹部らは、ニュースのヘッドライン、株価情報、最新の天気予報をユーザーのデスクトップバーにストリーム配信する新技術を紹介した。このデスクトップバーには、ユーザーがウェブブラウザを立ち上げずにクエリを入力できるエリアもある。
一方同社は、新たに製品が投入される今年後半にホームページのデザインを一新する計画も明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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