Yahooの幹部は米国時間13日、同社の有料電子メールの顧客向け提供しているストレージ容量を「事実上無制限」に引き上げ、また無償ユーザーに対してもこれを100Mバイトに増強することを明らかにした。
この措置は、今夏に開始されるYahoo Mailを全体的に強化するための取り組みの一環。同サービスはストレージ容量の拡大に加え、デザインも一新され、PhotosやMessengerなど、Yahooブランドのサービスとの連携も行われる。
今回の発表は、検索分野でライバルのGoogleがGmailという無償電子メールサービスの投入を発表してから1カ月遅れで行われた。Gmailは1Gバイトのストレージを提供するが、これはYahoo MailやMicrosoftのHotmailの無償バージョンと比べて相当な大容量だ。ちなみに、Yahooは現在、無償電子メールサービスのユーザーに対して4Mバイトのストレージを提供している。
同社が電子メールのストレージ容量を拡大することは既に予想されていた。YahooはGmailの詳細が明らかにされた前日、100Mバイトのストレージを提供することに対する関心の有無を見極めようと、一部の顧客に対して電子メールを送信していた。
ただし同社では、この電子メールは「得意客層」を対象にして通常行っている消費者調査だとしており、Gmailのニュースとの関連を否定している。
Gmailは、Googleがユーザーの電子メールの中身をスキャンし、メッセージ本文に関連のある広告を提供しようとしたことで大きな論議を呼んだ。この計画は、プライバシー擁護団体や業界リーダーから一斉に非難を浴びた。
なお、Yahooが計画するストレージ容量拡大の詳細は、同社の広報/消費者サービス担当シニアバイスプレジデントのJim Brockが行った、ウォールストリートのアナリスト向けプレゼンテーションの中で明らかにされた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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