音楽業界による取り締まりにも関わらず、この数カ月で音楽をダウンロードする米国の成人ユーザーが急増している。
Pew Internet & American Life Projectが米国時間4月25日に発表した調査結果によると、2月-3月期に音楽ファイルをダウンロードしたと報告したユーザーの数は増加し、推定2300万人に達した。11月-12月期の1800万人から、わずか数カ月で27%も増加したことになる。
「これはかなりの増加だ。しかし、昨年減少して以来初の上昇となるので、われわれは今回の増加をあまり重視したくはない。各種の活動に従事するインターネットユーザーの数は、ほとんど変化していない」とPewの調査アナリストで、同調査レポートの共同執筆者であるMary Maddenは述べている。
同調査会社は、音楽をダウンロードするユーザーの数が増加する一方で、ユーザーが音楽業界の怒りをかわすために、さまざまな代替法を用いていることも発見した。
「今年1月に発表したわれわれの調査レポートでは、レコード業界が公に訴訟を開始して以来、音楽をダウンロードしている、あるいはファイルを共有しているというインターネットユーザーの数は大きく減少していた」とMaddenは言う。「業界の合法性に関するキャンペーンが、米国のインターネットユーザーに記憶からなかなか消えない強烈な印象を与えていることは明らかだ。また、同時にユーザーの一部は、最も人気があり、また監視されているファイル共有ネットワークから離れつつあり、代わりにファイルを購入する代替手段を利用している徴候も明らかになっている」(Madden)。
この調査によると、たとえばKazaaは、昨年11月から今年2月までの間におよそ500万人のユーザーを失っている。だが、iMesh、BitTorrent、eMuleなど小規模なファイル共有アプリケーションは、ユーザー数を増加させた。有料音楽では、1100万人以上の米国ユーザーが6つの主要な音楽ダウンロードサイトにアクセスしたという。
全体としては、2月から3月の間、調査対象ユーザーの14%が音楽ファイルダウンロードを止めたと回答している。この数字は、Pewの11月-12月期の調査とほぼ一致している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力