インターネットの管理団体であるICANNに対して、「.jobs」「.xxx」「.travel」および「.mail」など、9種類のトップレベルドメインの追加が提案された。
合わせて10の団体が、Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)に対して、末尾に付加する、潜在的に収益性の高いドメイン名の販売権を求める詳細案を提出した。ICANNは米国時間19日午後にこの一覧を公表したが、同団体は「.biz」「.info」「.aero」およびその他4つのドメインを2000年に追加して以来、新しいトップレベルドメインを1つも承認していない。
提案中のドメイン名としては前出のほかに、「.cat」「.post」「.asia」「.mobi」「.tel」などがある。ニューヨークを拠点とするPulver.comと、英国のTelname Limited Londonの2団体は「.tel」の争奪戦を繰り広げており、ICANNはどちらの方が運営企業として適しているのか判断しなくてはならない厄介な立場に立たされている。
ICANNが新しいトップレベルドメインの検討にどの程度の時間を必要としているのか、そしていくつのドメインが承認されるのかは明確ではない。ICANN会長のVint Cerfは、先頃行われたCNET News.comとのインタビューの中で、特に数に上限は設けていないと述べていた。
「承認に関する具体的な数字は想定していない。申請数に上限は設けておらず、適格なものはおそらく承認される、というのが私の理解だ」(Cerf)
ICANNでは、4月をこれらの提案の公示期間に当て、5月には独立した評価機関への提案を行う計画だという。提案の判断基準としては、トップレベルドメインに幅広い支持が集まること、ドメインネームシステム(DNS)に悪影響を与えないこと、そしてコスト的に存続可能であることが求められる。申請者はそれぞれICANNに4万5000ドルを支払っており、提案は3月16日に締め切られた。
カナダのトロントに本社を置くICMレジストリの社長、Stuart Lawleyは、「信頼できるアダルトエンターテイメント企業が多少緩やかな制限の下でビジネスに取り組める」よう、ICANNが同氏の申請した「.xxx」を承認してくれることに期待していると述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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