Googleは、インターネットユーザーが地元のカフェや公園、Wi-Fiホットスポットなどを見つけることができるように、ローカルレベルでの検索サービスを提供しようとしている。
Googleは同社のラボで8カ月間テストを重ねてきた「Google Local」というサービスを、米国時間17日に発表する。住所や都市名と一緒にキーワードを、Google.comや新たに構築されたLocal.google.comの検索ボックスに入力すると、その地域の地図や関連ウェブサイト、企業のリストなどが表示される。
「ユーザーが何かを探しているとき、たいていは、ローカルレベルのことが多い...こうした情報は、検索サービスの核となるものだ」と、Googleのコンシューマーウェブ製品ディレクターMarissa Mayerは述べている。
現在、検索業界でもっとも騒がれているローカル検索の分野にGoogleが乗り出したことで、この分野がいっそう脚光を浴びることになる。複数の証券アナリストや業界幹部によれば、地域に的を絞った検索リスティングはローカル広告にとってのドル箱で、全米で年間120億ドルを稼ぎ出すという。ただし、2004年にはそのうち5000万ドルに満たない金額しか、ネット検索に関連した広告に流れないと予想されているが、しかし時間がたてば、もっと多くの金額がネット検索に注ぎ込まれるようになるとアナリストらは述べている。
「この市場はネット上でもっと価値が上がるだろう。つまり、広告主がもっと広告料を払うということだ。ローカルコンテンツと検索を一体化することで、ユーザーにとっては非常に便利なサービスとなり、また地元の広告種にとっては極めて有益なものになる」と、Piper Jaffrayのインターネットアナリスト、Safa Rashtchyはコメントした。
現時点では、Google、Yahoo、AskJeeves、MSN、CitySearchなどの検索プロバイダが、消費者向けのローカル検索サービスを完成させようと取り組みを進めている。
Googleは、同社の新しいローカルサービスによって、利用者は適切な情報に容易にアクセスできるようになるが、これは同社の長い間使命としていることだと述べた。ユーザーはローカルサービスを利用して、企業の所在地、電話番号や目的地を「ワンクリック」で見つけることができるようになる。
Googleはサードパーティ企業が提供するビジネスリスティングを検索結果として表示する。また同社は、ウェブページの物理的な位置に関するデータを収集して分析する技術を使い、それらを特定のクエリや住所と一致させている。
今のところ、Googleはこのサービスではローカル広告を表示していないが、将来的には広告の表示も計画しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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