ノルウェーのブラウザメーカー、Operaは現地時間11日、オスロ証券取引所に上場を果たしたが、初日の株価は1日中上昇し続けた。
さまざまなデスクトップOSや携帯電話OS用に、MicrosoftのInternet Explorerに対抗するブラウザを提供するOperaは、少しずつ株式市場に戻ってきているIT企業の1つだ。
今年に入って、英国のBluetoothチップメーカーCambridge Silicon Radio(CSR)やWolfson MicroelectronicsなどのIT企業が株式公開を行い、まずまずの成功を収めてきているが、これはIT関連株に対して投資家が新たな関心を示している証拠と受けとめられている。ドットコムバブルの崩壊以来、投資家の多くはIT関連株を敬遠してきた。
株式公開にあたって、Operaは1250万の新株を発行したが、これに対して20倍もの購入希望者が殺到したと述べた。これらの希望者の83%は外国の機関投資家で、1.43ドル(10クローネ)からスタートした株価は時間外取引で1.63ドルまで上がった。
予想範囲の上限の値がついた同社株式は、「OPERA」というティッカーシンボルで取引される。いまだに株の大部分を所有する従業員は、新規発行分とは別に約1180万株を売却した。
IPO関連のニュースとは別に、Operaはモバイル機器向けブラウザの新バージョンを発表した。
Operaによれば、モバイルブラウザのバージョン7は、アジアで出荷されている京セラの新しいItronベースの携帯電話にすでに採用されており、Document Object Modelを含むダイナミックウェブページをサポートしているという。
Operaはモバイル用とデスクトップソフトウェア用に、同じレンダリングエンジンを使用しているため、複雑なHTMLページをハイエンドの携帯電話上で表示できる。これに対し、ほとんどの携帯電話に組み込まれたWAP(Wireless Application Protocol)は、携帯電話専用に構築されたページしか表示できない。
Operaは現在Windows、Linux、Mac、Symbian、QNX、TRON、FreeBSD、Solaris、Mediahighwayの各OSに対応するデスクトップ用ブラウザをリリースしており、また携帯機器では、NokiaやSony Ericssonなどの多機能電話で利用可能となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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