今月末にIPOを予定しているノルウェイのブラウザメーカー、Opera Softwareは、アジアの携帯電話市場に照準を定め、Operaブランドの携帯端末を提供する。
現在すでに中国で販売されている京セラのZTE V91とLucentのLU PS-900には、Operaのロゴが付いており、すぐれたウェブアクセス機能を特徴としている。これは、携帯電話に関して同社がこれまで演じてきた裏方的な役割からの、ブランディング面での決別といえる。
あるアナリストは、この動きを「大胆な」方向転換だと述べている。世界最大の携帯電話市場である中国で、競合するChina MobileとChina Unicomが繰り広げている差別化の助長を狙ったものだからだ。
サンフランシスコに本拠点を置くZelos Groupのアナリスト、Dan Millerは「現在、各社は価格で競争している」と述べ、「私が思うに、新しいWebブラウザの出現は、機能での競争に移行しつつあることを示唆しているのかもしれない」と付け加えた
Zelos Groupによると、2003年末時点で中国の携帯電話加入者数は2億6900万人に上るという。
Operaは、中国に続いて、他のアジア諸国も同様のブランディングを展開していくと述べている。
この記事は海外CNET Networks発の ニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス