Operaは来月に株式公開(IPO)を行う計画を進めている。今年IPOを行うと見られるハイテク企業はいくつかあるが、OperaのIPOはその先陣をきるものとなる。
同社は、IPO計画に関する詳細を現地時間26日に発表し、3月11日にオスロ証券取引所に上場することを明らかにした。
Operaの発表によると、同社はノルウェー国内と海外の機関投資家向け、ならびに自国の一般投資家向けに、1250万株から1610万株の新しい株式を発行するという。また、既存の株主も現在発行済みの株式1184万4900株を売却することに決めたという。予想される価格は1株あたり1.13ドル(8ノルウェークローネ)から1.42ドルで、同社の時価総額は2700万ドルから3960万ドルになるが、過去のIPOに比べると規模は非常に小さい。
今回のIPOの成り行きは、関係者の注目を集めそうだ。OperaのIPOは、今年予定されているインターネット関連のいくつかのIPOの、最初の1つとなる可能性がある。ここ数年、業界ではIPOがほとんどなかったため、同社の計画は、他のIT企業が株式公開を考慮する際のバロメーターとなりそうだ。
Opera株の公募期間は3月10日までで、翌11日には最初の取引が予定されている。Opera Software株のティッカーシンボルは「OPERA」になるという。
非公開会社である同社の売り上げは、多機能電話やPDA市場向けの有力製品であるマルチプラットフォーム・ウェブブラウザによるものだ。携帯電話メーカーやネットワーク・オペレーターは、Operaからソフトウェアのライセンスを有料で取得し、自社の端末にバンドルしたり、ユーザーに無料のダウンロードとして提供している。また、同社のブラウザは、Windows、LinuxやMac OSのようなデスクトップPCでも利用可能で、広告付きの無料バージョンと広告無しの有料バージョンがある。
Operaは、2003年12月31日締めの四半期に、400万ドルの売上を記録したが、これは前年同期比108.7%増となるもの。なお、利子と税引き前の利益は92万1423ドルだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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