ADSL接続サービスYahoo! BBの顧客情報を使ってソフトバンクBBを恐喝しようとしていた男が警視庁に逮捕されたとの報道を受け、ソフトバンクBBは2月24日、記者会見を行った。
同社では1月23日、外部の個人から242人分の顧客情報を示され、情報流出が判明したと発表していた。今回逮捕された男は、この個人情報を同社に提示した人物。
ソフトバンク広報室長の田部康喜氏 | |
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ソフトバンクBBの広報を担当するソフトバンク広報室長の田部康喜氏によると、ソフトバンクBBは1月初旬、同社の顧客データを持っているという電話を受けたという。その後1月中に2度にわたって容疑者から顧客情報の提示が行われた。これを受け、同社は1月27日、警察に被害届を提出した。
一部報道では容疑者が数十億円の要求を行ったとされているが、この点について田部氏は「要求内容については捜査上の秘密事項にあたるため公開できない」としている。また、400万人以上の顧客情報が入ったDVDを容疑者が手に入れているという報道についても、「容疑者から何かを受け取ったことは事実だが、それがDVDかどうかという点については把握しないまま警察に提出した。その中身についても把握していない」(田部氏)と話している。
ソフトバンクBBが社外に流出した情報として認めているのは、顧客242人分のサービス申し込み住所と氏名、申し込み電話番号、申し込み日、電子メールアドレス。いずれの情報もソフトバンクBBが管理していた。ただし同社が確認したところでは、決済情報や利用履歴などの信用情報は流出していないという。これらの信用情報はソフトバンクBBと共同でYahoo! BBを展開しているヤフーが管理している。
田部氏によると、「容疑者はYahoo! BBの代理店として活動していた」という。ただし代理店は顧客情報の入ったデータベースにアクセスする権限を持っていないとのことだ。
顧客情報の流出経路については現在調査中といい、詳しい原因は分かっていない。警察捜査に協力しているほか、データベースのアクセスログの分析やシステム上の欠陥について社内で調査を行っているとしている。
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