検索大手のGoogleは26日(米国時間)、同社の試験的ソーシャルネットワーキングサイト、Orkut.comを一時閉鎖した。シリコンバレーの企業幹部や技術者、数千人にサービスへの加入を勧誘した直後のことだった。
Orkutチームから同サイトの会員に送られた電子メールには、「ユーザーからの提言に基いて改善やアップグレードを行うため、Orkut.comサイトを一時閉鎖した」とのメッセージが書かれていた。
Googleの広報担当のEileen Rodriquezは27日、サービスの休止を認めた上で、近日中に同サイトの運営を再開すると語った。
Orkut.comサイトが開設されたのは先週のこと。Googleは、Orkutのほかにも数々の新技術の開発に取り組んできた。同サービスは、友人や同僚を介してユーザー同士を結びつけることを目的としており、密かに開設されたにも関わらず、開設直後からGoogleが拠点を置くシリコンバレーの人々の関心を呼んだ。Orkutは会員を限定しており、招待された人しか入会できないが、Googleは先週、数千通の招待状を送付した。
Orkutの敷居の高さを示す1つの実例としては、先週、同ネットワークへの招待状がeBayのオークションサイトで11ドルで落札されたというできごとがあった。
Orkutが会員に宛てたメールには、さらに次のようなメッセージが書かれていた。「Orkutはまだ開発の初期段階にあるため、向こう数カ月間は試行錯誤の状態が続くだろう。しかし万事うまく行けば、サービス再開時に一部の機能が大幅に改善されていることをお目にかけられるだろう。」
Orkutの会員で技術コンサルタントのStowe Boydは、一度に大勢の会員が集まりすぎ、許容量を超えてしまった、と指摘する。「同サイトへのアクセス数は300万ほどに達していた。(Orkutの開発者たちに)必要なのは物理的インフラの改良だろう」(Boyd)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」