先週、MikeRoweSoft.comというドメイン名を登録・利用したことに対して、Microsoftが何らかの処置をちらつかせたことで一躍有名になった10代のカナダ人少年、Mike Roweが、同社との和解に応じた。
Roweのウェブサイトを発見したMicrosoftのカナダの弁護士は、Microsoftの商標侵害であることを通知し、登録料の10ドルだけでドメイン名を譲渡するよう請求していた。Roweは、ウェブデザインのアルバイト用に取得したこのドメイン名が気に入っていたため、マイクロソフトの要求を拒否し、「費用をカバーするため」に1万ドルを請求し、またマスコミとコンタクトを取った。先週になるとRoweの話が世界中で記事になり、Microsoftの広報担当もついに事態を深刻に扱いすぎたと表明するに至った。
だが結局、MicrosoftとMike Roweは和解に同意した。同ソフトウェアメーカーはドメイン名の権利を譲り受ける代わりに、Roweの新ウェブサイトの構築支援、Microsoftの認定コースの無料受講、Microsoft Developer Networkウェブサイトの無料購読、そしてワシントン州レッドモンドで3月に開催されるMicrosoft Research Tech Festへの家族全員の招待を約束した。なおその上に、RoweはXboxを1台とゲームを数本受け取ることになっている。
Roweの新しいウェブサイトであるMikeRoweForums.comには、既に700人以上のメンバーが集まっており、ファイル共有サービスのKazaaがバナーも掲載している。Roweは同サイトの掲示板に、自分にはMicrosoftほどの資金は到底なく、数年間も裁判所通いができないため和解に同意した、と書いている。
「自分が弁護士に払える予算は1000ドル程度だが、Microsoftには数十億ドルはある。裁判を強行して敗訴すれば弁護士費用を自分で持たなくてはならず、残りの人生が滅茶苦茶になってしまう」(Roweの書き込み)
Roweは、弁護費用のために寄付されたお金は返還する意志を示しており、「Microsoftが立て替え金を払ってくれると申し出てくれたので寄付金はもう必要ない。最初から言っているように、一連の騒動はお金が目的ではない」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス