検索でもマイルが貯まる---コマースリンク、ネットマイルと提携

永井美智子(CNET Japan編集部)2004年01月20日 17時05分

 オンラインショップの商品検索サービスを提供するコマースリンクは1月20日、ネットマイルと提携し、利用者が商品を検索するだけでポイントが貯まるサービス「アラジンマイル」を同日より開始したと発表した。コマースリンクの商品検索サービス「ショッピングサーチ・アラジン」の利用者に対し、検索ごとにネットマイルのポイントプログラム「ネットマイル」を1〜5ポイント付与する。ポイントのシステム管理はネットマイルが担当し、利用者に付与するポイントの原資はコマースリンクが負担する。

 アラジンマイルでは、ネットマイルに登録している利用者がショッピングサーチ・アラジンで商品を検索した際に、マイル獲得の手続きを行うと1〜5ポイントをランダムに付与する。利用者が獲得したマイルは商品と交換したり、イーバンク銀行で現金化したりすることが可能(1000マイルを500円と交換)。さらに来年度中には、マイルを使ってネットマイル加盟店の商品を購入できるようにもなる予定だ。

コマースリンク代表取締役社長の春木博氏

 コマースリンクは、ニフティのネット商品専用検索サービス「ショッピングサーチ」に関する事業を分離独立させ、2003年7月に設立された企業。ニフティのほか、三井物産、ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)も資本参加している。ショッピングサーチ・アラジンの現在の加盟店舗数は約2000店、商品数は約100万点、利用者数は月間200万人。利用者の月間利用回数が1〜2回と低く、リピート率向上が課題となっていた。

 一方、ネットマイルはネットエイジが創業し、現在は三井物産の連結子会社となっている。加盟サイトは約470サイト、会員数は約215万人。利用者がさまざまなサイトでポイントを獲得したり、利用したりできる点が特徴だ。今回の新サービスによって、両社は互いの会員に自社サービスの利用を訴え、利用者数の拡大を狙う。また、コマースリンクはポイントを武器に会員の利用回数の増加を図る方針だ。

 コマースリンクは、利用者が商品サイトをクリックして各店舗のサイトを訪れる度に、加盟店から紹介料を受け取る仕組みを採っている。そのため、「利用者数が増えるほど間接的に売上も増加する」とコマースリンク代表取締役社長の春木博氏は説明する。ポイントの付与に関して、加盟店から料金を取ることはしないという。

 ランダムに付与されるポイントの量はコマースリンクが調整できるため、「プロモーションの幅が広がる」(コマースリンク取締役の永山淑子氏)という。なお、1ユーザーがポイントを獲得できる回数は1日4回までとなっている。コマースリンクでは「利用者の10%に当たる20万人程度がアラジンマイルを利用するのではないか」(永山氏)と見ている。コマースリンクでは今回の新サービスにより、初年度1年間で月間利用者数を1000万人にまで拡大するとしている。

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