Microsoftは、カナダのバンクーバーに住むMike Roweという17歳のソフトウェア製作者が、「MikeRoweSoft.com」というドメイン名を登録したことに対して、同社の著作権の侵害にあたるとして弁護士を動かした。
Mike Roweは、2003年8月にこのドメイン名を登録したが、その3カ月後にMicrosoftの弁護士から、このドメイン名をMicrosoftに譲渡するよう求める電子メールが送られてきた。弁護士はさらに、Roweに対して「和解金」10ドルを支払うことも申し出たが、これはRoweが支払ったドメイン名登録料に相当する金額だ。
「彼らがドメイン名を譲渡するよう説得するのに、たったこれだけの金しか提供を申し出ないことに驚いた」とRoweは述べている。Roweは、自分がMikeRoweSoft.comサイトの運営に真剣に取り組んでおり、またこのURLの入った便箋や封筒などを印刷するのにお金をかけていると説明したが、それでも1万ドルでこのドメイン名を譲る用意があると記したメールを返信した。すると、彼の元には25ページもある書簡がMicrosoftから送られてきた。同社はこの書簡のなかで、Microsoftの顧客がRoweのサイトと自社サイトとを混同する恐れがあると説明していた。
Roweのウェブサイトによると、Microsoftは、彼が多額の和解金でドメイン名を販売する目的だけのためにサイトを立ち上げたと告発したという。「それは事実ではない。自分の名前のせいで、Microsoftが私に対して圧力をかけてくるなど考えてもみなかった。私はただ、このドメイン名が自分のちょっとしたパートタイムの仕事に最適だと思っただけなのだ」(Rowe)。Roweのサイトは現在、彼の幸運を祈る人々からの多数のアクセスにより、サーバの負荷が過大になっている。
なお、Microsoftからはコメントは得られていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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