日本ビクターは12月26日、音楽CD販売店などに設置可能なCD試聴端末システムを発表した。同端末に音楽CDパッケージのバーコードをかざすと、システムがインターネット経由でセンターサーバーから試聴音源データを取得し、店舗内のショップサーバに蓄積されているプロモーション動画データと合わせて再生する。端末の操作は、15型液晶タッチパネルを使って行う。
このCD試聴端末システムは、インディーズ配給会社のダイキサウンドがインディーズ楽曲専用試聴システムIndies World Stationで採用し、11月1日に全国約100店舗の音楽CD販売店やカラオケ店でサービスを開始した。「設置店は順次増やす予定」(日本ビクター)
同システムは、ショップサーバにインターネットを通じて最新バージョンのビデオクリップデータを保存しておくので、常に新しいデータを顧客に提供できるという。待ち受け画面やショップおすすめ画面は、店舗ごとにオリジナルのデータを用意しておける。
端末としては、15型液晶タッチパネルの背面にコンピュータ機能を組み込んだ一体型の形状を採用。ネットワーク端子、ヘッドホン端子、バーコードスキャナーを標準で搭載している。OSはWindows XP Embedded SP1だが、用途に応じてLinuxの選択も可能。ハードディスク装置を持たないので、電源オフ時のシャットダウン処理は必要ない。
日本ビクターでは、「同システムは音楽CDの試聴以外にも幅広い応用展開が可能で、今後、企業/学校/病院など向けの情報検索システムを企画/開発し、用途提案を行っていく」としている。
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