米国立科学財団(NSF)が4日(米国時間)発表した調査結果によると、米国では理工学課程の博士号取得者の数が減り続けている一方で、そのなかに占める女性の割合は増加しているという。
2002年には、約2万4550人の学生が理工学博士号を取得したが、これは前年(2001年)の2万5500人を若干上回る数字と比べて、減少となった。
同調査では、女性の理工学学位取得者の比率が増加していることもわかった。この調査は、シカゴ大学の全米世論調査センター(NORC)が一部NSFの資金を得て行ったもの。女性の理工学学位取得者は、2002年には37.3%で、2001年の36.5%よりも増加。「(理工学)分野への女性の進出は増え続けており、その流れは依然として強い」と、NORCのシニアリサーチサイエンティストTom Hofferは声明の中で述べている。
NSFによると、他の分野における博士号取得者の数は、おおむね前年と同じで、1998年以降、年間1万5400人前後で推移しているという。
理工学博士号取得者の数は、1998年の2万7300人をピークに、その後減少を続けているとNSFは述べている。
NSFの話では、コンピュータ科学の博士号取得者は2002年に減少、1995年以降続いてきている減少傾向は止まっていないが、ただし取得者の数は横ばいになってきているようだという。
また、相当数の理工学博士号が米国人以外の学生の手に渡っていると、NSFは説明している。国籍が判明している学生に授与された2万3152の学位のうち、8839は米国人以外の学生に授与された。工学分野だけでも、外国生まれで昨年学位を受けた人が、全体の60%以上を占めており、1993年から2002年にかけて、外国人が全工学博士号のうちの57%以上を獲得したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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