ヤフーは12月2日にYahoo! JAPANの検索サービスが利用できなくなった問題について、調査結果を発表した。同社とバックエンドのパートナーとの間で検索命令の処理に障害が起きたために、検索サービスを提供しているサーバーに不具合が発生したという。
Yahoo! JAPANでは現在検索結果の一部にグーグルのエンジンを利用している。また、検索結果に広告を表示する有料リスティングサービスにはグーグルとオーバーチュアの2社から提供を受けている。今回発生した障害は、ヤフーとパートナー2社をつなぐネットワーク上で起きたという。
ヤフーの調査によると、ネットワーク上で発生したある障害によって、検索の命令がヤフー側のサーバーにたまり処理ができない状態になったという。そのため検索サービスを一時停止させ、動作確認後サービスを再開したとしている。「障害の発生が複合的かつ連続的で、セキュリティ上の配慮もあるので具体的な原因を挙げることはできないが、同じようなプロセスで検索に障害が発生することはないように対処した」(ヤフー広報)という。なお、サービスを妨害する外部からの意図的な攻撃(DoS攻撃)は確認できなかったという。
検索エンジンを提供しているグーグルでは、「社内では問題は発生していない」と話し、グーグルのサーバーが原因ではないとした。現在はヤフーと同じく2日に障害が発生したインフォシークを運営する楽天、gooを運営するNTT-Xと情報を共有しながら原因を調査している段階だという。
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