11月30日に迫った「アップルストア銀座」のオープンを前に、アップルコンピュータでは11月27日、メディア向けの内覧会を開催。米Apple Computer最高経営責任者(CEO)スティーブ・ジョブズ氏もこれに合わせて来日し、同社が日本市場にかける意気込みを伺わせた。
"A Store for Everyone"--みんなに来店してもらえるお店に
アップルストア全体では73店め、米国外では初となる「アップルストア銀座」は、銀座4丁目、銀座通りを挟んで松屋デパートの向かい側という好立地にある。界隈にはルイ・ヴィトン、カルティエ、和光、ミキモト等々といった老舗の高級ブランドが軒を連ねるこの場所を選んだところに、かねてより同社の進める差別化の意思が明確に読み取れるが、その裏にはしっかりとしたビジネス上の計算も働いているようだ。
リンゴのマークがひときわ目立つ外観(銀座通りを挟んで松屋側から)
同氏の説明によれば、米国のアップルストアでは、はじめて同社製品を購入する顧客が約半数を占めているという。また、以前より「Switch」キャンペーンを展開するなど、同社が熱心にWindowsユーザーの取り込みを狙っているのは周知の事実。これらを考え合わせると、同社にとっての直営店舗には、こうした非アップルユーザー向けの「(同社製品との)出会いの場」という役割がある。
お馴染みの、黒いプルオーバーにブルージーンズという出で立ちで、スピーチを行うS・ジョブズ
さらに、ジョンソン氏は選定基準のひとつとして、"A Store for Everyone"(「みんなに来店してもらえるお店に」)という項目を挙げており、この点から東京の他の繁華街と比べて、顧客層に偏りのない銀座に、候補地として白羽の矢が立ったようだ。
一階中央部の天井は吹き抜けに | |
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アップルストア銀座の売り上げ目標等について尋ねられたジョンソン氏は、具体的な数字の明示は避けたものの、「ニューヨーク、シカゴなど、大都市の人通りの多い場所にある店舗は、営業面でも効率がよいというデータが出ている」と述べ、東京でもそうした成功例を再現できるとの自信を窺わせていた。
なお、同社では2004年秋を目処に大阪への出店も計画中で、今後候補地選びを進めていくと語った。
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