米グーグル vs 米マイクロソフト- デスクトップ上で一騎打ち

 検索プロバイダの米Googleは、ブラウザを開かなくともウェブを検索し、その結果を見られるソフトウェアをテストしている。米Microsoftが狙いを定めるデスクトップ検索の分野に、Googleも進出することになる。

 Googleは米国時間6日に、「Google Deskbar」を初めて披露した。MicrosoftのWindowsユーザーが利用できるこのソフトウェアをダウンロードし、PCにインストールすると、Google検索ボックスがデスクトップのタスクバーに表示される。この無料ツールを使えば、Wordや電子メールアプリケーションで作業中でも、ウェブ上で情報を検索することができる。Deskbarはブラウザを起動することなく、画面右端の小さいウィンドウに結果を表示してくれる。

 「Google DeskbarはPC向けの検索ユーティリティだ。ユーザーはこれまでよりも迅速に、そして新しい方法でGoogleを検索できるようになる。Windowsなら、いつでも、どのアプリケーションからでも利用できる」と、Google DeskbarとGoogle Toolbarを担当するプロダクトマネジャーのJohn Piscitelloは述べた。

 ブラウザを起動せずに検索作業を可能にすることは、他の多くの検索プロバイダの目標となっている。なかでも手ごわいのは、デスクトップ市場を支配しているMicrosoftだ。Googleは、個人ユーザーや企業ユーザーのニーズに応える新しい検索テクノロジーを開発し、Windowsの次期バージョンである「Longhorn」を通して、同社のさまざまなアプリケーションを結びつけようとするMicrosoftと対決することになるかもしれない。

 今のところは単なる実験に過ぎないが、最終的にDeskbarはウェブブラウザを起動することなく、日常的なホームコンピューティングタスクを可能にすることで、今以上にGoogleの人気を高めるだろう。Deskbarは、複雑な検索ではなく、ムービーレビュー、言葉の意味や株価速報のような単純な情報の検索にはうってつけだ。

 Piscitelloによれば、同社のユーザーインターフェース開発者たちは常に検索を改善する方法を求めており、この実験的なソフトウェアも、同社の開発現場であるGoogle Labsでかなり短時間で萌芽したという。

 今回Deskbarのテストを開始したGoogleは、ちょうど株式公開(IPO)の選択肢を模索しているところだ。この5年間で、同社はその簡潔かつ適切な検索結果で、幅広い支持を集め、関連するキーワード広告を販売することで旨味のあるビジネスモデルを構築している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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