米Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidtは7日(米国時間)、パーソナライゼイションが今まで以上にその重要性を増してきて、ユーザーにいっそう正確な検索結果を提供するための手段となると語った。
Schmidtは2001年にGoogleに入社、以前は米NovellのCEOを務めていた。そのSchmidtと、Googleへの投資家でもあるベンチャーキャピタリストMichael Moritzが、検索ビジネスの将来、SchmidtがGoogleのCEOとして採用されたこと、そして新興企業の成功の要件について議論した。カリフォルニア州マウンテンビューで開催されたSilicon Valley 4.0カンファレンスのなかでの出来事だ。
Schmidtは、インターフェースの変更という話題になると、Googleは現状を維持する計画であると語り、また同社の検索技術を強化することに全く躊躇しないことも付け加えた。
検索結果を改善させる手段として、Googleは、パーソナライゼイションにより重点を置くようになってきている。先週には、パーソナライゼイションとコンテキストをベースとした検索ツールを開発した新興企業Kaltixを買収したばかりだ。
「Googleの第一の使命は、ユーザーが欲するものを提供することで、ユーザーが欲するとほかの誰かが考えているものを提供することではない」と、Schmidtは言う。
また、企業が新しいうちは商品や技術は重要ではないという意見は全く間違っている、またそれは単に古く、できあがってしまった企業だけの問題ではないとも、Schmidtは語った。同氏は過去に米Sun Microsystemsの最高技術責任者(CTO)を務めていたこともある。
情熱を育てるのも、新興企業を立ち上げる時に重要な、もうひとつの要素だと、Schmidtは述べた。
「何かを重要なことを成し遂げて、世界を変えたいと思うのが人情だ」と、Schmidt。「そして、情熱を基礎に立ち上げられるのが、これらの新進企業だ。」(Schmidt)
Googleには、情熱からあらゆる分野の先を見る目まで、あらゆる資質を備えた人物を取り込むための厳格な採用システムがある。
同社への就職希望者は、同僚となる従業員による評価の対象となり、その評価は幹部や上司との面接よりも厳しいこともある。そして、第一関門をなんとか通過した候補者は、第二の委員会による面接を受けるのだという。
「この(会社商業から)最初の60日間に、情け容赦のない採用を行うことが重要だ」とMoritz。「Googleが、一部の大企業と比較して、少人数でより多くのことを成し遂げてきた理由は、そこにある」(Moritz)
Schumidt本人も、Googleの創業者Larry PageとSergey Brinによる厳しい面接を潜り抜けてきたと語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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