日本IBM(大歳卓麻社長)は10月3日、コーエー(本社・横浜市、小松清志社長)の「プレイステーション2」用ネットワークゲーム「信長の野望Online」のシステムを、ブレードサーバー「IBM eServer BladeCenter」とLinuxで構築したことを発表した。
ブレードサーバーは、刃状の小型基板ボード上にCPUやメモリなどの機能を搭載した高密度サーバー。今回、「信長の野望Online」で採用した「IBM eServer BladeCenter」は、1基のブレードに動作周波数2.4GHzのIntel Xeonプロセッサを2個搭載した最新モデルで、必要に応じて容易に拡張できる点が大きな特徴。
同製品を採用することで、オンラインゲームで一般的に利用されている厚さ1U(約44mm)のIAサーバーで構成した場合と比較し、設置面積で約2割、電力消費で約4割の削減が可能となる。また、配線がシンプルなため、運用管理の付加軽減および運用要員の半減を実現できる。
「信長の野望Online」(月額利用料金1200円)は、戦国時代を舞台にしたオンライン専用のロールプレイングゲーム。6月からサービスを開始し、現在の会員数は約5万人、最大同時接続会員数は2万人となっている。
ユーザーは、
──の4つの仮想ワールドにアクセスしてゲームを楽しんでおり、1ワールドあたりの最多同時接続会員数は5000人。
今回のシステムでは、1つのワールドを11枚のブレードで構築しており、合計44枚のブレードサーバーがゲーム用に稼動するほか、WebサーバーやDBサーバーなどもすべてブレードで構築している。コーエーでは、同ゲームの会員数が12月までに倍増するものと見込んでおり、これにともないブレードサーバーも88枚に増設する計画。
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