シンガポール発- アジアでの携帯電話の使われ方を調べた、新たな調査の結果が発表された。それによると、テキストメッセージで「I love you」と伝えることに最も心理的な抵抗がないのはフィリピン人で、いっぽうインド人はテキストで感情の機微を伝えることには一番控えめなようだ。
シンガポール人は、テキストメッセージで愛情を伝えることについて、インド人より僅かに積極的である。
独通信会社のSiemens Mobileの依頼で実施されたこの調査では、15歳から29歳の男女を対象としている。
フィリピン人はまた、SMS(ショートメッセージサービス)を使って、付き合った相手に別れを告げることが最も多いということもわかった。実際、フィリピン人は、恋愛、喧嘩、男女の別れなど、どんな用事を足すにもSMSを使う傾向が一番強く見られ、間違った相手に、きまりの悪い内容を記したメッセージを送ってしまうことも多いようだ。
フィリピン人の6割は、携帯電話を手に入れてから、愛していると伝えることが多くなり、また「I love you」と記したテキストメッセージを送ることも増えたという。その後に続くのは、インドネシア人で10人中4人が、またマレーシア人では10人中3人が、同様の回答をしている。シンガポール人とインド人は最も口が堅く、同様の答えを返したのは、それぞれ10人に3人、10人に2人となっている。
さらに、アジアでは、カップルが喧嘩する際には、男性より女性の方がSMSを使ったやり取りを多用するようだ。
この調査結果によると、テキストメッセージの送信は、それ自体が時間つぶしの楽しみになっているようだ。東南アジアの若者は読書よりもSMSのやりとりを好み、特に15歳から19歳の若者層にはこの傾向が顕著に見られる。
この調査は、2002年12月に、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、インドに住む1400人を対象に実施された。 Siemensによるこの調査は、今年が3度目となるもので、香港の独立系調査会社Asia Market Intelligenceに実際の調査を実施した。
今年度の調査からわかったのは、SMSが新しい通信手段として台頭しているらしいという点だ。
SMSのユーザーは、感情を表す絵文字を使うことに魅力を感じており、また絵文字の利用は、アジア人の元来内気な性格に合っているようだ。実際に人と顔を合わることは、非常にストレスとなりやすいが、テキストメッセージを使えば、そうしたストレスもなく、いろいろなやりとりができると、Siemens Mobileの広報担当者は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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