米RealNetworksは29日(米国時間)、イギリスの携帯電話大手Vodafoneから提案を受けていた、一部機種へのオーディオ・ビデオ再生機能の供給に合意したと発表した。
この契約によって、VodafoneはRealNetworksのメディア再生技術を自社のVodafone Liveサービスに利用できるようになる。このサービスは、加入者に着信音やインタラクティブゲーム、さらに将来的にはゆくゆくはオーディオやビデオのコンテンツを提供するというもの。同社では、来年はじめまでにはヨーロッパの加入者に対して、RealNetworksの技術を使ってエンコードしたメディアコンテンツの配信を計画している。
RealNetworksの代表者によると、Vodafoneは、まずNokiaの60-シリーズの携帯電話端末に、これらの機能を提供する予定。
今回の提携は、RealNetworksが携帯電話会社と交わす最新の配給契約となる。今年はじめから、同社は携帯電話大手のEricsonの端末向けにメディア再生技術を提供したり、米AT&T Wireless、Cingular、およびT-Mobileの加入者が利用中の、Nokiaの3650にストリーミングで番組を配信する契約を結んできている。
さらに、RealNetworksは去年から、自社の会員向けサービスであるRealOneから、MicrosoftのPocket PC オペレーションシステムが動くモバイル端末へストリーミングでの番組配信を行っている。
天敵Microsoftから市場シェアを奪おうとしているRealNetworksにとって、携帯電話会社との契約は非常に重要である。ここ2、3年間に、デスクトップPC市場で、Microsoft Windows Mediaの再生・エンコード技術がシェアを奪うのを目にしてきたRealNetworksは、比較的新しいモバイル領域が拡大期に入ったと読んでいた。
「携帯電話は米国やカナダの消費者をのぞけば、PCよりもはるかに重要な役割を担っている」と、RealNetworksのマーケティング担当副社長であるDan Sheeranは述べた。
この契約についての金銭面の詳細は明らかにされていないが、RealNetworksは自社のメディアプレイヤーが同梱された電話機1台つにつき25セントを得ることになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力