コンピュータソフトウェアの権利保護団体Business Software Alliance(BSA)が6月3日に、2002年1月〜12月にかけてのコンピュータソフトウェア違法コピーに関する調査結果を発表した。それによると、全世界の違法コピー率は39%で前年に比べ1ポイント低下した。しかし被害額は130億ドルと、前年の109億ドルに対し19%も増えてしまった。国内の違法コピー率は35%で、前年比2ポイント減。被害額は14億7000万ドルで前年に比べ14.4%減少した。
BSA日本事務局は、「国内の違法コピー率は若干低下したが、最低の違法コピー率31%を記録した1998年および1999年に比べるとまだ高い水準にある」とする。また国内の損害額は、世界のなかで中国、米国に次いでワースト3位という。「違法コピー防止のため、引き続き粘り強い啓発活動が必要だ。企業や団体において、さらに法令順守意識の浸透を期待したい」(BSA日本事務局)
違法コピーの状況を地域別にみると、西欧、北米、中南米で違法コピー率が低下し、中東/アフリカでは横ばい状態。アジア太平洋地域および東ヨーロッパは上昇した。世界的には低下傾向にある。
アジア太平洋地域全体の被害額は55億ドルに達し、調査を開始した1994年以来最悪の値となった。同地域の平均違法コピー率は55%で、1996年以来の悪い数値である。同地域では、平均違法コピー率と被害額がいずれも1999年以降、連続増加している。
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