著作権法の抜け穴を利用し、ユーザーに無制限のダウンロードを認める新音楽サービスが、5月20日(現地時間)にスペインで始まる。楽曲ファイルの配信には、人気ファイル交換ネットワークGroksterが使用されるという。
マドリッドのPuretunesが始めるこのサービスは、大量の、それも他では入手できないような楽曲を、レコード会社の直接の許可を得ずに、オンラインで提供しようというものだが、実はこの種のサービスはスペインでは2番目のものとなる。
先駆けのWebListen.comは、欧州のレコード各社から度々訴えられているが、それでもいまだに操業を続けている。だが、Puretunesのほうは、英語圏に重点を置いているようで、米国の広告エージェントを抱えている。両サービスともに合法性を主張しており、作品の配布によってレコード会社やアーティストに埋め合わせしているのだという。
「消費者が音楽をデジタルな形式で求めていることは、PtoPやMP3プレーヤーの桁はずれの人気から明らかだ」とPuretunesのgeneral counselであるJavier Siguenzaは声明のなかで述べている。「Puretunesは、消費者が求める音楽をデジタルに制限なく入手できるようにし、かつ作品の著作権保有者に埋め合わせをするという製品を他に先駆けて提供した」(Siguenza)
Puretuneサービスと最初に提携した配信会社は、最近ロサンゼルス連邦裁で合法性を認められたファイル交換ソフト会社Groksterだ。Puretuneにとっての宣伝効果は抜群だが、今後レコード会社の激しい怒りを買うことも必至だろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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