サンフランシスコで開催されているThomas Weisel Partners主催のInternet Conference 2003会議で6日(米国時間)、eBay、Googleなど大手インターネット企業の幹部がインターネット業界の現状および今後業界の成長を促す要因について議論を交わした。
カンファレンスのなかでは、検索の精度向上、情報提供のパーソナライゼーション、集約型対有料会員制モデル、コスト削減策ではなく利益拡大策による顧客ビジネスの支援、などがの議題に上った。
Opsware会長でNetscapeの創設者でもあるMarc Andreessenは、インターネットは成熟プロセスをたどっていると述べた上で、向こう数年間以内に業界の状況は上向くとの見通しを示した。
またGoogleのCEO、Eric Schmidtは今後の成長分野について、有料会員制モデルよりも様々なソースからコンテンツを集める、いわゆる集約(aggregation)型に特化するインターネット企業の方が伸びると予測。さらに、高度にパーソナライズされた情報の提供も、インターネット企業にとって成長分野の1つになると指摘した。
「パーソナライズはインターネット業界を活性化させるだろう」(Schmidt)
幅広い層のユーザーを抱えるインターネット企業は、ある特定の分野に特化したほかのインターネット企業と手を組む、つまりビジネス用語で言ういわゆる「垂直業界」に特化することで成功する可能性がある。例えばYahooも求人検索サイトHotJobsと手を組んで成功した。
また、オークションサイトのeBayでも、特定部門での取引は好調だ。eBayの自動車部門では、2003年の第1四半期に販売された商品価格の総額が、年率換算で107%増の53億ドルに達した。これは自動車販売業者の総売上げに匹敵する数字である。さらに、衣料品部門も、同四半期に販売された商品価格の総額はわずか12億ドルだったが、年率ベースで前年同期比101%増を記録した。「衣料品部門はすこぶる好調だ」と、eBayの財務担当バイスプレジデントであるMark Rubash。
eBayのライバル、Amazon.comでも、昨年末にオンライン衣料品店を立ち上げた。eBayとAmazonは両社とも新商品、季節外れの値引き商品、中古品をそれぞれ販売している。eBayによると、新商品や季節はずれの値引き商品は今や同社のアパレル部門の主力製品という。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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