オンライン市場調査会社comScore Networksのコンサルティング部門、comScore Media Metrixは28日、新しいインターネット視聴率調査サービス「qSearch」を発表、併せてその結果も明らかにした。
このサービスでは、ランダムに抽出した世界中のウェブサーファー150万人を使い、25のポータルやサーチエンジンに検索項目を入力させ、その結果を調べる。comScoreによると、qSearchは従来のサービスに比べて、消費者がインターネット上で何を検索しているかをより正確に把握できるという。
同社はあるポータル/検索サイトを訪れた人のうち、実際そこで検索を行った人の割合はわずか64%にすぎない、との調査結果を示した。そのうえで、競合他社が採用している訪問者数をカウントするなどの間接的な調査手段では、正確な検索サイトの評価は行えないと批判した。
またqSearchでは、同一人物が検索を複数回行った場合や、ほかのサーチエンジンを使って検索した場合、さらには「ロボット」と呼ばれるコンピュータプログラムによって自動的に検索がなされた場合には、調査対象から除外されるという。しかしcomScoreのライバル会社からは、qSearchが既存のサービスに比べ特別新しいとは思えないとの声も上がっている。
「qSearchサービスの中で、我々が提供していないものが何かと考えても、全く思い浮かばない。我々は、1つのコンポーネントとして検索機能を含む、全てのポータルサイト上で行われる検索の動向を追跡するだけでなく、実際検索しているのが誰かというところまで、深く掘り下げて調査している。我々は、この種の分析サービスを3年前のサービス開始当初から提供している」と大手のウェブ調査会社Nielsen-Netratingsの製品部門のシニアバイスプレジデント、Manish Bhatiaは語る。
これに対して、qSearchサービスではかつてないほど詳細かつ正確な調査結果を提供するとcomScore側は主張する。「Nielsenの測定方法はごく標準的な方法、すなわち間接的調査である。ある人がsearch.msnを訪れたからといって、実際そこで検索を行うとは限らない。また訪問者が何回検索を行ったか、どんなキーワードを検索したのかも把握できない。しかしcomScoreのサービスなら、これら全ての調査が可能だ」とcomScoreのエンターテインメント/メディアソリューション担当バイスプレジデントJames Lambertiは述べる。
このqSearchの調査では、全検索サイトのうちGoogleが検索利用回数で他を圧倒し、わずかの差でYahooが続くという業界ウォッチャーの予測通りの調査結果が出た。comScore によると、Google.comは英語を母語とする検索者が入力した全検索クエリの33%を占めたという。また米国だけで見ると、調査期間中に行われた全検索およそ7億9000万件のうち の、Yahooが26%を占めてトップだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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