Madonnaのサイトがハッキングの標的に

 4月23日に10枚目のアルバム、「American Life」をリリースするMadonnaのウェブサイトが、先週末ハッキング攻撃に遭った。コンテンツが入れ替わり、海賊版アルバムにリンクが貼られたのだ。

 Madonnaは最近、無料ファイル交換サービスの愛用者を痛烈に非難している。新曲に見せかけたファイルをPtoPネットワークに置いたが、実はそのファイルには「What the f*** do you think you're doing?(一体何をやってるのよ)」というMadonnaの声が入っている。今回の攻撃はこれに応戦したものとみられる。

 攻撃を受けたサイトには「This is what the f*** I think I'm doing.(こんなことをしてるのさ)」と記されたメッセージと、アルバム収録曲へのリンクに見せかけたものが残っていた。同サイトは一部が21日昼頃までアクセスできない状態だったが、22日には元通りに復旧した。

 今回の事件は、ここ数年間のオンライン音楽をめぐる闘いの一部に過ぎない。Madonna以外にも、ファイル交換を批判するアーチストや団体が、同様の攻撃に遭ってきた。

 たとえば、米国レコード工業会(RIAA)のサイトは昨年、幾度も攻撃の標的になった。また、Napsterを毛嫌いしているハードロックバンドのMetallicaは、ファイル交換サービスの論争が頂点に達した時、ウェブサイトが攻撃を受けた。

 新曲に見せかけたファイルを流したMadonnaの行動は、オンライン海賊行為と戦う方法として広まりつつあるものだ。ちなみに、Napsterの全盛期、ある独立系の海賊行為反対グループは、カッコウがほかの鳥の巣に卵を生みつけることから、こうした偽ファイルを「カッコウの卵」と命名している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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