米グーグル、Google Newsの掲載方法をついに変更

 検索技術の米Googleが運用するニュースサイトGoogle Newsでは、新聞や雑誌などが発表した何千件というニュースの見出しを検索することができる。しかし、その中にはプレスリリースや政府機関の発表などが紛れ込んでおり、問題視されていた。このため、Googleは米国時間4月10日、企業や政府機関ウェブサイトのプレスリリースは正当なニュースソースの情報と同等とみなすとしていたGoogle Newsの慣例を変更すると発表した。

 Googleは「今後はニュース記事と企業/政府のプレスリリースは区別することになる」と語っている。「プレスリリースだと明示せずに掲載していたのは、意図したものではない。担当者に連絡して問題を解決する」(Google)

 Google Newsのサービスは昨年から始まっているが、プレスリリースであることを明記するようになったのは2カ月前だ。現在はPR NewswireやBusiness Wire発信のプレスリリースはその旨が明記されている。しかし、Yahoo Newsなどが情報源のプレスリリース、あるいは全米レコード工業会(RIAA)、国土安全保障省(DHS)、米国海外放送(VOA)など機関や企業が公表したプレスリリースはこの限りではない。

 これについてGoogleは、「明記されていないプレスリリースが紛れているのは、システムのバグだ。Google Newsはまだベータ版の段階であり、サービスの改善を進めているところだ」と述べている。

 Search Engine Watch誌の編集者のDanny Sullivanは「Google Newsは読者の誤解を招く可能性がある。プレスリリースだという表示は絶対に必要だ」と語っている。また、「私自身はプレスリリースがニュースとして適切だとは思わない」と付け加えた。

 また、Google Newsはその掲載基準にも疑問の声が挙がっている。例えば反資本主義や無政府主義関連の情報を配信するサイトInfoshop.orgは、最初こそGoogle Newsに登録されていたものの、「1人で全ての記事を執筆しているサイトは受け入れられない」(Google)との理由で、一時はニュースデータベースの登録を取り消される事態となっていた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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