米Gatewayが、同社のデジタル音楽サービスの宣伝と、デジタル音楽の著作権の認識向上を図るキャンペーンを大々的に展開している。
キャンペーンのキャッチフレーズは「Rip, Burn, Respect」で、米AppleがiMacのうたい文句にした「Rip、Mix、Burn」を模したもの。ちなみに「Rip, Burn, Respect」とは、音楽を取り込み(rip)、コピーをしても(burn)、著作権は尊重する(respect)という意味である。
しかし広告ではGatewayのデジタル音楽サービスパッケージDigital Music Studio Packに重点を置き、著作権に関する情報については同社ウェブサイトを訪れるよう示している。Gatewayは、「ウェブサイトに掲載している情報と、今春ティーンエイジャー向けに行う、より直接的な啓蒙広告によって、消費者がデジタル音楽を用いて合法的にできる行為とそうでないものを明確に区別したい」としている。
GatewayのスポークスマンのBrad Williamsは、「レコード業界が著作権侵害行為の取り締まりに力を入れたことから、消費者はデジタル音楽の合法的な利用について混乱した状態にある。著作権侵害行為は確かに深刻な問題だ。しかしその一方で、デジタル音楽を合法的に利用する消費者の権利がないがしろにされることを、我々は憂慮している」と説明した。
より厳格な著作権侵害行為の取り締まりをめぐって、パソコン業界と映画業界や音楽業界との間で緊張関係が続いている。両者の抗争は、パソコン、ステレオなどすべてのデジタル機器に、コピー防止機能の搭載を義務づける法的規制が検討されたことに端を発している。
Gatewayは過去2年間、CD記録装置といったデジタル音楽やマルチメディア関連製品によって売上を伸ばしている。このため法的規制が導入されれば、売上にダメージを受けることになる。
なお、Gatewayが宣伝しているDigital Music Studio Packは、同社コンピュータの購入者に米Listen.comのデジタル音楽配信サービスRhapsodyの1カ月間の利用、同サービスを介した50曲のCDコピー、Emusic.comサイトからMP3ファイル100個のダウンロード、ブランクのCD-R20枚、CDラベル作成システムを提供するというもの。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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