米Apple Computerが、MacとiPodユーザー向けに有料オンライン音楽配信サービスを準備している。関係者の情報では、同社は大手レコード会社から多数の必要なライセンスをほぼ取得しているという。価格やコンテンツ保護技術などの詳細は現時点で不明である。なお、Appleは同サービスについてコメントを避けている。
Los Angeles Times紙が最初に報じた内容によると、同サービスはApple製品ユーザーを対象とした初の合法的オンライン音楽配信サービスになる見通し。Pressplay、MusicNet、Listen.comのRhapsodyなどの多くの有料サービスはMacに対応しておらず、Apple製品ユーザーは一連のファイル交換サービスを利用してきた。
同サービスにより、Appleとコンテンツ所有者の緊張関係にも終止符が打たれる見通しだ。両者の抗争は、AppleがiMacの謳い文句とした「Rip、Mix、Burn」(CDから音楽を取り込んで、iTunesで再生リストを編集し、CD-Rに記録する)に端を発している。
Appleがこれまで多くの映画・音楽有料サービスの対象から除外されてきた一因は、同社が厳格なデジタル著作権管理ツールを同社製品に組み込むのを拒否したため。同社は著作権保護の問題に関して、著作権保有者の立場を支持しつつ最終的な決定はユーザーにゆだねるという中立的な立場をとろうとしてきた。たとえばiPodでは、音楽共有を1台のパソコンに限定する同期化機能が搭載されているが、この機能を無効にすれば、iPodユーザーは無制限のMacと音楽を共有することができる。
現在iPodにコピー防止機能は搭載されていないが、包装シールには英語、フランス語、ドイツ語、日本語で、「音楽を盗用しないでください」と警告文が記載されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」