米Googleが広告ネットワークの拡大を図り、新たな広告掲載プログラムに乗り出している。このプログラムでは、複数の提携サイトにも有料広告のリンクを掲載する。
Googleの従来のAdWords(アドワーズ広告)プログラムでは、広告主に対して入札形式での広告掲載スペースを提供している。これは広告主が設定した特定キーワードが検索で使用された場合、検索結果の横に広告が表示される仕組み。アドワーズ広告はアルゴリズムによる無料の検索結果と併せて、米America Online(AOL)や米EarthLinkなどの提携先でも同時に掲載される。
新しいContent-Targeted Advertising(コンテンツターゲット広告)プログラムでは、「アドワーズ広告をさらに一歩発展させる」(Google)。広告主は、Googleが提携したサイトの関連ページにアドワーズ広告を表示することができる。提携サイトはHowStuffWorks、Weather Underground、Bloggerなどがある。Bloggerは、Googleが先週買収した米Pyra NetworksのBlogサイトだ。スポンサー付きリンクのキーワードと関連性のあるウェブページに広告を掲載する。同社は他のサイトにおいても、Content-Targeted Advertisingを掲載するための提携を計画している。
Googleは、広告ネットワークの中で際だった存在になりつつある。ドットコム時代には、同様の広告ネットワークとして米24/7 Media、米Avenue A、大手オンライン広告の米DoubleClickなどが、広告製品に関するウェブサイトへユーザーを導くバナー、ボタン、リンクを販売し、巨額の利益を得ていた。しかしドットコム時代の終わりと共に、このような広告ネットワークの多くがその価値を失った。
これらの企業と異なり、Googleはまず広告主を自社サイトに引き込み、その後、提携先サイトへのリンクを販売する形をとる。
コンテンツターゲット広告プログラムでは、広告主は掲載料ではなく、ユーザーがスポンサー付きリンクをクリックした回数に応じて料金を支払う。Googleは同プログラムの促進を図り、プロモーション期間として3月12日まで提携先ページに掲載されたリンクのクリックを無料にする。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス