米AOL TW、ターナー副会長も辞任へ

 米AOL Time Warnerは米国時間1月29日に2002年通期の決算を発表、987億ドルの純損失を計上した。また同社は、CNNの創設者で現在はAOL Time Warner副会長のTed Turnerが辞任することも明らかにした。Turnerは同社会長のSteve Caseとともに5月に現職を退くことになる。

 「決して軽々しく結論を下したわけではない。この会社は私の人生の大部分を占めている。熟考した結果、AOL Time Warnerの副会長という役職から身を引くことに決めた」(Ted Turner)

 AOL Time Warnerの2002年通期における売上高は411億ドルで、前年と比べて7%増加した。これはアナリストが予測していた410億ドルより若干上回った数字。EBITDA(利子、税金、減価償却費控除前利益)は91億ドルで同5%増。フリーキャッシュフロー(純現金収支)は42億ドルで前年から153%増加した。

 なお2002年通期における987億ドルの純損失額には、第4四半期に計上したAOL(America Online)の価格下落に関連する費用455億万ドルと、会計基準の変更に伴い第1四半期に計上した費用540億ドルが含まれている。

 2002年、AOL Time WarnerはAOL事業の不調で苦しんだ。同事業の2002年通期の売上高は前年比4%減、EBITDAは同22%減となった。広告収入や電子商取引の低迷に加え、会員数の落ち込みが影響した。

 「2003年は引き続きAOL事業の安定と再生に力を入れる」(AOL Time Warner最高経営責任者Richard Parsons)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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